やまとアートシャベル 5年生と一緒に美術館で版画作品を鑑賞しました!
対話で美術鑑賞
2017年02月09日
5年生の子どもたちと一緒に、町田市立国際版画美術館で「デイヴィッド・ホックニー版画展」を鑑賞してきました。
小雨の降る生憎のお天気でしたが、こどもたちは電車を乗り継き、徒歩で元気よく美術館まで来てくれました。今回の展示は版画作品だけとはいえ、とても多様な作品が揃っています、5年生のこどもたちが何をみてどう感じるのか楽しみです!
まずは展示スペースを一周して、事前授業で自分が選んだ作品がどこにあるのかを探しながら展示スペースの大まかなアウトラインを把握しました。
こどもたちになじみのある木版画だけではない様々な手法を用いた版画作品がたくさんあり、「これが版画なの?」と驚きつつも興味深々な表情で展示を一周しました。
少人数で対話による美術鑑賞を行い、次は個人鑑賞の時間。自分が気になった作品にじっくり向き合います。
とても印象的だったのは、小さめの白黒の版画作品にずっと向き合い続けたひとりの児童の後ろ姿です。
じーっと作品を見ては、手元の鑑賞シートに文章を書いたり模写したりしていました。まさに自分と作品だけで会話をしているように見えました。
終了後に「とても集中していたね」と話しかけると、はにかみながら「好きなお話に出てくる場面にそっくりだと思ったから気になって」1つの作品に夢中になって向き合っていたとのことでした。
この美術館に来たことで、好きな物語にぴったりくる作品に出会え、その作品と向き合う体験ができたことは、私たちにとってもうれしい出来事でした。作品と向き合った時間、その子の中でどんなことが起こっていたのだろうと想像するとまたワクワクしてしまいました。(おじゃ)