困難に適応するコミュニティの力 〜レジリエンスを高めるアートの役割
新宿NPO協働推進センター主催、「市民とNPOの交流サロン-オンライン」にて代表の三ツ木が登壇し、来年20周年を迎えるARDAの活動を紹介しました。
はじめに、アートの歴史から「アートのあり方」の変遷を知ることで、「アートの社会的立ち位置」を理解することができました。古代の壁画から中世の宗教画、近代のメディア化、現代の表現(ソーシャリー・エンゲージド・アート)までのアートの表現の変化、それから過去にARDAが実施してきたワークショップの写真なども紹介されたことで、アートを介した活動と役割がとてもわかりやすく参加者も聴きいっていました。
活動のひとつであった被災地でのアートワークショップの様子を紹介された時、記録された写真の一枚一枚から子どもたちがアートで心を解放させていく過程を感じることができました。困難な中でもみんなで絵を描く。アートを介して吐き出す力が自然に出てきた瞬間を見た気がしました!
「心が向かない、困難の中で心がささくれ立ったこどもたちをアートワークショップに無理矢理ではなく自然に自発的に向かわせる過程が想像できた。無理に表現しなくてもそこにいるだけでよく、一人一人の存在を認めること。そのスタンスが子供達を解放していく。そこに感動した。」という、参加者の感想にもアートの力を感じ深く共感しました。
現在ARDAは、困難に適応し、困難な状況に圧し潰されない力(レジリエンス)を高める場を、アートを介して届ける活動を続けています。震災後に事業となった「アーツ×ダイアローグ」では、「学びのコミュニティ」を形成するプログラムを実施しています。実際にARDAが地域社会と連携し、その地域ボランティアも自ら「アーツxダイアローグ」を実践しながら考えるコミュニティをつくる活動をしています。そして現在も地域に根ざした長期的な関係が続いています。
幸せな関係性が連鎖する活動があれば、自然と心が動き次につながる力となる可能性を感じました!(サナ)