NPO法人ARDA
MENU

やまとアートシャベル 2期生研修レポート(前篇)

対話で美術鑑賞 2013年08月27日

■初回ガイダンス 5/30 9:30-12:00@渋谷学習センター

昨年度より始まった神奈川県大和市との協働事業「対話による美術鑑賞」も二年目に突入しました!
この度新たに14名の<やまとアートシャベル>二期生を迎え、今年は大和市の10の小学校で活動を行います。
きょうは14名の新メンバーの初顔合わせです!

IMG_193120-20E382B3E38394E383BC-thumbnail2

やや緊張の面持ちの二期生でしたが、大和市文化振興課の秋山課長のご挨拶にはじまり、
スタッフ含め全員の自己紹介が終わる頃にはだいぶリラックスしてきた様子…。
でもそれだけでは終わりません!助っ人に来てくれた一期生のファシリテートでアートカードを体験し、
その後も講義に作品記述と、ガイダンスといえども盛りだくさんの内容でした。
Ⅱ期生のメンバーの目は真剣で、「とても新鮮で充実した内容だった」「アートとのかかわりが変わっていきそう」
など、これからの新しい経験に意欲的な感想が多く聞かれました。
さあ、頼もしい二期生とともに、今年度もいよいよ<やまとアートシャベル>始動です!(桑原和美)

IMG_194120-20E382B3E38394E383BC-thumbnail2

 

■1回目 6/11 9:30-12:00@渋谷学習センター

シャベラー二期生の本格的な研修が今日から始まります。
まずは講師の三ツ木のファシリテートでVTSを体験。鑑賞者と観察者に分かれ、ファシリテーターがどんな言葉を使い、どんな振る舞いをしているかを体感します。
「対話による美術鑑賞とは…?」。その答えを求め、講義やグループ・ディスカッション、学校現場での見学など様々な場を通しての、シャベラー二期生14名の「考え続ける旅」が始まりました!

0611_p-thumbnail2

■2回目 6/25 9:30-12:00 @渋谷学習センター

「対話による美術鑑賞とは?」を探る研修第二回目は「美的発達段階」について。
VTS体験のあと、認知心理学や構成主義にまで及ぶ少々難しい講義が続き、久しぶりの学生気分。
質疑応答の際には学校現場での図画工作の評価基準に話が及び、アドバイザーの菊地先生を交え、様々な意見交換がなされました。
0625E7A094E4BFAEE38396E383ADE382B0-thumbnail2

■3回目 7/9 9:30-12:00@渋谷学習センター

きょうはまずビデオを見ました。アメリカのイザベラ・ガードナー美術館が地域の小学校と連携して行っている対話による美術鑑賞事業の様子を記録したビデオは、子どもたち同士が作品を前に自然に対話する様子を生き生きと映し出し、見る者を幸せな気持ちにさせてくれます。こんなふうにできたらいいですね。

0907-thumbnail2

研修の後半では「聴く言い換えるワークショプ」を行いました。
3人ずつのグループに分かれ、2人は対話し、一人は観察します。対話は自分の発言を言い換えてから次の会話へ進むというルールを守りながら、役割を交替しながら3つのテーマで会話します。相手の話をよく「聴く」大切さ、そして自分の言葉で言い換える難しさを実感したシャベラーさんたち。「いつもいかに人の話をいい加減に聴いていたかわかった。」「語彙の少なさを痛感!」など、人と対話する上で大切なのはどんなことなのか?改めてコミュニケーションの基本を考える機会となりました。(桑原)

■4回目 7/23 9:30-12:00@渋谷学習センター

VTSをする上でもっとも大切で、かつもっとも難しいとされる「作品選び」。今回は作品選びの基本について学びます。
二期生のシャベラーさんは、まだすぐに作品を選ぶ機会はありませんが、今後美術館訪問の際などに、シャベラーさん自身が子どもたちと一緒に見る作品を決める場面も出てきます。子どもたちが興味を持ってくれそうな作品、話したくなる作品、自分がVTSするとしたら?…今回の講義で基本をしっかり頭にいれて、次に美術展に行ったとき、そういう視点で作品を見てみるのも面白いかもしれません。

さて、そして今回からいよいよ二期生の皆さんもVTSコーチングが始まります!
頭ではわかっていても、実際に前に立ってみるとなかなか思うようにいかないもの。最初はちょっと勇気がいるけれど、まずはやってみれば新しい発見や課題がきっと見えてくる。さあ!とにかくファシリテーターを経験してみましょう!(桑原)

0723-thumbnail2

■6回目 8/27 9:30-12:00@渋谷学習センター

大和市美術鑑賞事業での学校授業は、2時限をひとつの単位として行われます。みんなで対話しながらひとつの作品を鑑賞する2時限目のVTSの前に、最初の1時限ではアートカードを使った鑑賞を行っています。子どもたちの大好きなカードゲームで遊びながら、作品をよく見ること、そこで感じたこと・発見したことを言葉にすることに馴染みながら、いつの間にか鑑賞の視点を自分でみつけています。クラスみんなの前では挙手を躊躇してしまう子でも、4-5人のグループで行うカードゲームでは自然な発言が見られる事が多く、子どもたちそれぞれの持ち味や個性を垣間見ることもできる大切な時間です。

前回の研修からアートカードについて学び、これまで学校現場でもゲームを見学してきたシャベラー二期生ですが、次回の柳橋校でいよいよサブ・コミュニケータ-としてカードゲーム・デビューします。当日に向けて今日は孟特訓!ところが見ているのと実際にやるのとでは大違い!メンバーを相手に汗だくになって、必死の練習で大いに盛り上がりました。

0827-4685a-thumbnail2