アートみーる 子どもたちとまなざしを重ねて
対話で美術鑑賞
2017年03月09日
H小学校では、対話しながらの鑑賞の途中に言葉が途切れることがありました。
子どもたちは、じーっとスクリーンに映し出された絵をみつめています。みーるさんが子どもたちを見守りながら待っていると、「ニヤリと笑っている!」「…なんかあの人はこっちの人を馬鹿にして笑っているみたい…」とまた言葉が出はじめました。
無言だった時間、子どもたちは、描かれた人々の表情や仕草から人間関係や状況などを読み取ろうと考えていたことがわかります。友だちの話も聞きながら、思考は止まることなく、そこからはどんどん言葉が溢れていきました。
2作目は、「台風がきて住んでいた家が壊れてしまった」「地震が起きて津波から逃げている」「救助を待ちながら遊んでいる感じ」「上にヘリコプターがいて助けている」など、子どもたちがこれまでの体験や知っていることをもとに、ものごとをみようとしていることが伝わってくる時間でした。
みーるさんも子どもたちとまなざしを重ね、彼らがみている世界を一緒にみさせてもらっています。
今年度の授業も残すところあと1校となりました。
3期生は研修との違いに戸惑いつつも、子どもたち一人ひとりと向き合いながら、学校現場にも少しずつ慣れてきた様子です。
(のん)