やまとアートシャベル研修「子どもたちが鑑賞に前のめりになるためには?」
対話で美術鑑賞
2021年07月12日
新しくARDAのコーディネーターに加わりました、よっこいです。これまでは舞台芸術分野でワークショップや公演、ボランティア・プログラムのコーディネーターとして活動してきました。今日はやまとアートシャベルの鑑賞コミュニケーター「シャベラー」の研修をレポートします!
2021年1月から対話型鑑賞の基礎を学び、実践を重ねてきたシャベラー8期生のみなさん。
たくさん練習していくうちに頭で考えがちになっているところを、子どもたちの様子をみながら進行できるように、今回の研修では学校授業で行っている一連のプログラムを実践しました。
学校現場でも、導入の挨拶やプログラムの説明が上手くいくと、子どもたちがグッと鑑賞に前のめりになります。
「なんだか楽しいことができそう!」という気持ちを盛り上げて、鑑賞につなげていくための場づくりはどうしたらいいのか?
プログラムの目的や流れをあらためて確認していきました。
研修ではファシリテーターだけではなく、鑑賞者役もシャベラー同士で行います。
鑑賞者として対話型鑑賞を体験すると、進行を俯瞰的に捉えられるようになり、子どもたちの視点に立って考えることにもつながります。
ふりかえりでは「後列まで視線をむけてくれたので、一人ひとりを見てくれていると感じることができた」「どんな発言でも受け止めてくれそうな安心感があった!」など、子どもの視点に立った気づきを共有し、真剣に意見交換する様子がみられました。
前回の研修で「作品の魅力を伝えたい!と思うあまりに鑑賞者を見れなかった」というKさん。
今回は肩の力が抜けて、鑑賞者一人ひとりに寄り添った進行ができていました!
変化の理由を聞くと、「前回の研修が終わってから、同期の〇〇さんに悩みを聞いてもらったらスッキリして。あと、自分が進行している映像を見返したら、冷静になって課題が見えました」と、笑顔で教えてくれました。
シャベラー同士、学び合いながら成長していくことで、信頼関係も深まっていきます。
いよいよ今月は8期生の現場での進行デビュー!
研修で培ってきたことを活かしつつ、子どもたちとの対話の時間を楽しんでいきましょう!
(よっこい)