NPO法人ARDA
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震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト (2011) vol.1

アートワークショップ 2011年06月10日

■6/4 七ヶ浜町避難所・仮設住宅

今日は仙台市内から車で約一時間。七ヶ浜町の避難所(七ヶ浜町中央公民館)で新井英夫さんのからだのワークショップを実施しました。
5/2日にここに初めて訪れた時は約300人の方々が生活していらしゃいましたが、徐々に仮設住宅に移り住み、現在は170人くらいの方々が。さらに今週末に約100人が引っ越することになり、避難所の中は随分静かでした。避難所の担当のOさん「せっかく東京から来てくれたのに、人が少なくて」と申し訳なさそうでしたが、はじまる時間が近づくとこどもたちが1人2人とキッズルームに集まってきました。

紙風船で遊びながら、ワークショップは何気なく始まりました。

下は3歳から上は小学校6年生の子どもに、大人が交じって総勢9人の「ナベナベ底抜け~。」手をつないだまま、ひっくりかえしに大成功。「やったー」と大興奮。

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これはチューブ人間~。筒状のカラフルな布をかぶって、ポーズ。

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そして、人間モッキン。なんでもない木っ端を足にのせて叩くと、暖かい音色が。
みんなで合奏。

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ながーい、チューブにみんなで入ると、ヘンテコな生き物みたい。
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色々な身体遊びをしたあとに、音のでるものを一人1つ持って、ブレーメンの音楽隊のようにみんなの生活しているスペースへ。お年寄りも大人も一緒にからだ遊びをしました。

午後は隣の敷地にある仮設住宅の集会室へ。
集会室はお茶を飲んだりしながら、みなさんが集う場です。
そこにちょこっとお邪魔し、子どもや高齢者の方々と1つの輪になって、ミニ・ワークショップ。98歳のおじいさんから小学生まで様々な年代の人たちと一緒に活動しました。
終わった後に、集会所の運営をしているおにいさんから、「子ども達がいつもと違う楽しそうな顔をしていました。どうしても仮設住宅では縮こまってしまいますから。ぜひ、又来てください。子どももお年寄りも僕たちも嬉しいです。」とおっしゃってくれました。

色んな年代の人が手をつないで簡単なゲームをして、思いっきり笑うような、何気ない時間がみなさんの生活の中で、少しでも増えばと強く思います。(三ツ木)

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■6/5 アートインクルージョン大震災復興支援チャリティーイベント(その1)

盛況御礼!「アートインクルージョン大震災復興支援チャリティーイベント」はたくさんの人が訪れました。

ここが私たちのワークショップ・コーナー!
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中津川浩章(美術家)さん「アクション・ドローイング!-からだぜんぶでセンをかこう!」と、
新井英夫(ダンサー/体奏家)さん「ほぐす・つながる・からだであそぶ!-動いて楽しむからだのコミュニケーション-」の2つのワークショップを2回ずつ、計4回を行いました。

まずは、ながーい画用紙にながーい線をからだ全部で描いていきます。
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そしてその上に好きなものを描いていきます。

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大声をだしながら、ゴシゴシと色を重ねていきます。
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そうすると、もう止まらなくなって、これは一種のトランス状態?!

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こんな作品が3点できあがりました。大迫力。
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何層にも色が重なり、何ともいえない奥行きがある深い作品ができました。
これ、クレパスで描いているんですよ!子どもも大人も熱中して、いつまでも描いていました。

宮城教育大学の学生さんは、「子どもに『何描いているの?』」と聞くと『わかんない~』と言いながら描いていた。それが良かった。」「根源的な感覚を得た。」「クレヨンをこんなに使い方をしたこがなかった。小さい頃は手が汚れるからこういう使い方をさせてもらえなかった。」

中津川さんは、「僕もいろんなところでやっているけど、子どもは普通こんなに長い時間集中力は続かない。こんな絵になったのははじめてです。震災後みんな色々な感情を抱えていて、吐き出す場を探していたのだと思う。」と。
鬼気迫る作品は心打たれるものがあります。 

(三ツ木)

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6/5 アートインクルージョン大震災復興支援チャリティーイベント(その2)

仙台駅から1駅の長町駅の周辺には、これから1000-2000戸の仮設住宅が建てられます。
すでに150戸の仮設住宅が建っていて、新しい生活をはじめた方々のために 「アートインクルージョン大震災復興支援チャリティーイベント」が開催されました。

中津川浩章(美術家)さん「アクション・ドローイング!-からだぜんぶでセンをかこう!」と、
新井英夫(ダンサー/体奏家)さん「ほぐす・つながる・からだであそぶ!-動いて楽しむからだのコミュニケーション-」の2つのワークショップを2回ずつ、計4回を行いました。

新井さんのくねくねチューブ人間。
お手伝いにきてくれた宮城教育大学の学生さんも中にはいって、名演技。

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メインステージに新井さんが立ち、ミニ・ワークショップがはじまると、空気が一転。
障害のある人もない人も、被災地の人も東京から来た人も、大人も子どももお年寄りも、みなが手をつなぎ、ふれあいを楽しみました。

お互いの背中をさすって~、、、
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二人一組になって~、、、
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輪をくぐって~、、、
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みなさん笑顔で、会場に一体感がうまれ暖かい空気に包まれました。

こちらは引き続き、ブースでのワークショップ。
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地下鉄長町駅の入り口まで移動して、即興ダンス。
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参加した学生さんは、
「『見られている』という恥じらいが、だんだんと『見て!』『どや!』というかんじになった。」「お年寄りと同じ年齢のようにはしゃげた。」「元気、パワーを分けてもらった。」
「(駅前でおどるという)シュールな雰囲気がまたよかった。」
と、はじめてのからだのワークショップを思い切り楽しんだようでした。

また仮設住宅からいらした方も、
「すごく、楽しかったわ!」「来て良かった。」と、満面の笑みで口々にお言葉を。
見ていたご家族の方も「デザイン的にもきれいで、からだも動かせて良かったね~。」と声をかけていらっしゃいました。

私たちまで、暖かい気持ちになりました。
このチャリティ・イベントは、10月にまた開催されます。
そのときも、ぜひ参加したいと思います。 (三ツ木)