NPO法人ARDA
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美術館

美術館と協働し、芸術資源(美術作品・美術施設・アーティスト)と鑑賞者の豊かな出会いをつくる鑑賞コミュニケータの育成活動やそのコミュニティの形成支援、プログラムの開発を通して、充実したアート・コミュニケーションの場を創出しています。地域の子どもたちが自分の街にある文化芸術を通じて、未知のモノとの豊かな出会いや新しい自分を発見する機会が生まれます。

学校連携支援・鑑賞コミュニケータ育成とコミュニティ形成支援

美術館の中に学校連携を担当する専任学芸員が十分に配置されていないという実状があります。そこで市民ボランティアを募り、仲間同士で学びあいながら、美術館の活動を支えるコミュニティの仕組みをつくます。

●佐倉市立美術館ミテ・ハナソウ・プロジェクト 企画協力&講師(2013年~) 

鑑賞コミュニケータは「ミテ*ハナさん」と呼ばれています。ARDAはミテ*ハナさんの募集と選考、育成研修、事前授業や美術館訪問のプログラム提供、SNSを活用したミテ*ハナさんのコミュニティ運営の仕組み、アウトリーチ活動の支援ほか、ミテ・ハナソウ展の企画協力を行ってきました。
学校連携授業のコーディネータ役も、ミテハナさんが有償ボランティアとして担当し、学校との打合せや当日の運営を管理も自ら行っています。
学校との連携授業が大きな役割ですが、活動の枠を決めつけず、ミテ*ハナさんのアイディアと自主性を大事にしながら、活動の幅を広げてきました。例えば、ミテ*ハナさんの発案ではじまった、月1回のミテ・ハナソウ・カイや地域の高齢者施設などでのアウトリーチ活動は、企画作りから実施、ふりかえりまで自律的に運営されています。市民が集い、美術館の新しい価値をつくりだすコミュニティとなり、美術館活動の大きな力になっています。
*2015-2017年度  文化庁「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」助成
*2018-2020年度  文化庁「地域と共働した美術館・博物館創造活動支援事業」助成

> 佐倉市立美術館との協働の詳細はこちら
>  のウェブサイトはこちら

●平塚市美術館 ひらビあーつま〜れ 企画協力&講師(2015年〜)

学校連携は社会教育機関である美術館にとって、重要な活動のひとつです。長年独自の教育普及活動を展開してきた美術館である平塚市美術館は、学校連携をさらに充実させるためにARDAの大和市の事業に何度も視察にいらっしゃいました。そして校長会や図工部会への説明を重ねながら、希望するすべての小学校で2時間の事前授業と美術館訪問を可能とするために、鑑賞コミュニケータ育成をはじめました。対話をしながら進む2時間の丁寧な授業は好評で、年々美術館を訪問する小学校は増えてきています。
学校授業の少ない時期は、鑑賞ボランティアの発案で展覧会の会場で、幼児から一般まで幅広い人を対象に「おしゃべり美術館」を開催しています。

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平塚市美術館の対話による美術鑑賞について

 

鑑賞コミュニケータ育成・対話型鑑賞講座 講師

美術館や博物館のスタッフやボランティア、教員向けの講座講師をおこなっています。年間を通した鑑賞コミュニケータの育成や1泊2日のワークショップ型の講座、あるいは半日の講座といったように状況と目的にあわせて、内容を組むことができます。

東京都美術館×東京藝術大学「とびらプロジェクト」 鑑賞実践講座講師(2012年〜現在)

2012年からスタートした「とびらプロジェクト」の鑑賞実践講座(年6〜7回)の講師を務めています。毎年80名以上の登録があり、熱気を帯びた学びの場が展開されています。休館日の展示室で対話型鑑賞を行うスペシャルマンデーのプログラム運営と連携し、理論と実践の循環を促しています。3年間の活動のなかでアートコミュニケーターとしての姿勢とスキルを身につけ、任期後は各地で活躍しています。
  

●滋賀県立美術館  美術鑑賞コミュニケーター講座 講師(2023年〜現在)
2021年にリニューアルした滋賀県立美術館は「リビングルーム」のような美術館を目指しています。2024年4月からは毎週土日の午前と午後にボランティアによる、対話鑑賞プログラムが行われています。2023年からボランティアのファシリテーター育成研修講師を担当しています。
●鳥取県立美術館 対話鑑賞ファシリテーター養成研修 講師(2022年〜現在)
2025年の鳥取県立美術館開館にむけて、県民の参加と関わりをつくる試みが行われています。2022年は県教育員会に向けた「対話型鑑賞と学びの可能性」の講義、2023年からはボランティア登録した参加者にむけた「対話鑑賞の体験と理論」1日かけたファシリテーション実践講座の講師を担当しています。
●アートギャラリーあざみ野  やさしい美術鑑賞サポーター養成研修 講師(2022年〜現在)
青葉区あざみ野では認知症にやさしい街を掲げて、さまざまな取り組みが行われています。アートギャラリーあざみ野も2022年から地域の団体と連携し、「やさしい美術鑑賞」事業をスタートしました。事業のアドバイス、ファシリテーターとサポーターを養成する講座の講師とプログラム運営の支援をしています。
●川崎市 こと!こと?かわさき 鑑賞実践講座 講師(2024年〜現在)
川崎市では市内の文化芸術資源を通して、アートコミュニティを育むプロジェクトスタート。 ARDAでは全6回の鑑賞実践講座を担当しています。1年目の講座では、対話鑑賞の理論を学んだ後、ミューザ川崎のパブリックアートをツアーするプログラムを実施しました
アーツ前橋 鑑賞サポーター研修講師(2015〜2016年)
沖縄県立博物館・美術館支援会happ鑑賞ボランティア講座 講師(2014〜2015年)
アルテピアッツァ美唄 美術鑑賞コミュニケーター講師(2015年)

その他:鳥取県立博物館 ミュージアムネットワーク 研修「対話型美術-学びの可能性とその仕組みづくり」講師(2020年)、船橋市教育委員会「美術活動を推進するための勉強会」講師 (2019年)、多摩六都科学館 スタッフ研修 講師(2018年)、群馬県立近代美術館 教員向け講座(2017年)、松本市美術館「未来の学都を支える子ども育成事業」作品をみる・考える・話す・聴く講座講師(2013年)、千葉市美術館「ボランティア養成研修基礎講座」(2013年)、等

 

鑑賞プログラム企画運営

学校連携のためのプログラムづくりや教材作成、1日だけの特別な企画としての鑑賞プログラムも企画・実施します。美術館に慣れない子どもたちや一般、高齢者施設にお住いのお年寄りとの特別な日を丁寧につむぎます。

●川崎市民ミュージアム  「アートで遊ぶ!アートでしゃべる!アートでPhoto!〜家族でつくるアートメモリー」鑑賞プログラム(2022年)

2022年10月15日AMとPM 全2回
展示:ミューザ川崎パブリックアート

●What Museum  「対話型鑑賞からはじめるWHAT MUSEUM ーみて・考えて・話して・聞く!現代アートを楽しもうー」鑑賞プログラム(2022年)

2022年8月21日, 9月11日 一般
展示:「OKETA COLLECTION「YES YOU CAN – アートからみる生きる力- 」

●ポーラ美術館  「オンラインでキッズ☆おしゃべり鑑賞会」鑑賞プログラム(2022年)

2022年8月11日 小学生1,2年生、3,4年生、5,6年生 全3回
展示:「モネからリヒターへ-新収蔵作品を中心に」

●ポーラ美術館  「オンラインでキッズ☆おしゃべり鑑賞会」鑑賞プログラム(2021年)

2021年8月8日 小学生1,2年生、3,4年生、5,6年生 全3回
展示:「モネ-光のなかに」

●女子美術大学アートミュージアム  「コレクション展 作品と授業をつなぐ試み」展示協力と鑑賞プログラム(2019年)

2019年7月14日,7月27日 全2回
展示:「コレクション展 作品と授業をつなぐ試み」

●うらわ美術館「美術への挑戦 1960’s-80’s: 秘蔵されていたアート・ブック」スクール・プログラム&ツール開発と運営(2018年)

2015年9月25日,10月2日  全2回
展示:「新収蔵品展―特集:石田徹也の世界―」「画家の詩、詩人の絵-絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」

●ぴあ「ART MEETS YOU!話題のアートスポットで「みる力」を磨く〜はじめての対話型鑑賞〜」 鑑賞プログラム&鑑賞ノート作成(2017年)

2017年2月4日 
展示:TERRADA ART Complex(児玉画廊、URANO、山本現代、ユカ・ツルノ・ギャラリー)
詳しくは>アフターレポート

●川崎市岡本太郎美術館「岡本太郎と遊ぶ PLAY with TAR0」 鑑賞プログラム&ワークショップ(2017年)

2017年8月13日「太郎作品をさわって遊ぶ」創作ワークショップ 1回
9月10日「TARO型作品鑑賞」鑑賞ワークショップ 1回

●サントリー美術館「まるごといちにちこどもびじゅつかん!」おしゃべり鑑賞ツアー(2014-2015年)

2014年8月12日(11,13,15,17時 4回×2ツアー)全8回 
展示:「プラハ国立美術工芸博物館所蔵」
2015年1月5日(10,13,15,17時 全4回×3ツアー)全12回  
展示:「水-神秘のかたち」

●文化庁メディア芸術祭ガイドツアー(2014年)

2015年2月6日,8日,11日 全3回

●川崎市民ミュージアム高齢者福祉プログラム
「対話による鑑賞会-アートでおはなし-」企画運営(2013年)

川崎市内の高齢者施設にお住まいの高齢者と介護者の方々に美術館にいらしていただき、対話のワークショップを行いました。
・第1回2013年9月25日「未来と過去に想いをめぐらせ、語り合う」
 展示:柴川敏之「2000年後の今に触れる☆プロジェクト/PLANET TACTLE」
・第2回2014年2月26日「タベルことにまつわるお話会」
 展示:「タベルことにまつわること」

●佐倉市立美術館ミテ・ハナソウ・プロジェクト(2013年)
 「ミテハナソウカイ」の運営

2014年2月15,22日,3月1日,3日,8日,15日,22日  全6回 
展示:「国立美術館巡回展 西洋へのあこがれ 個のめざめ」

その他:神奈川県民ホール「見て話して撮ってみよう」(2018年)、大田区龍子記念館「超☆獣百科 描かれた生きものになりきろう!」(2018年)、NTT インターコミュニケーション・センター[ICC] 「おしゃべりアート探検隊」(2017年)、平塚市立美術館 鑑賞&トーク体験会(2015年)など

実施した鑑賞コミュニケーターの育成